ここでは、クリッカーを使ったトレーニングのいくつかをご紹介します。

まず、初めて犬にクリッカーを使用する場合ですが、クリッカーの音に犬が驚かないよう、犬の顔の近くで鳴らさないように注意してください。そして、トレーニング以外ではクリッカーを絶対に鳴らさないこと。トレーニングが終了したら、クリッカーは犬や子供の手の届かないところで保管してください。

これは、クリッカーの音にご褒美が伴わないことが続くと、犬はクリッカーの音に何の価値も見出さなくなってしまうからです。すると、トレーニングの効果が極端に悪くなります。 逆に、間違えてクリッカーを犬の前で鳴らしてしまった場合は、必ずご褒美を伴ってください。

 

❶ チャージング(初めて犬にクリッカーを使用する場合はここから始めてください。)

 

 

❷ セルフコントロールとアイコンタクト

犬の目の前にフードを持った手を出します。おそらく、犬は匂いを嗅いだり、フードを取ろうと口や前足を使って必死になると思います。犬が必死に取ろうとしている間は絶対にあげません。この時、手を動かさないのがコツ。

犬の鼻先がフードを持った手から離れた瞬間、クリッカーを鳴らしてフードを与えます。これを10回程度繰り返し、休憩を入れます。これを繰り返すことでセルフコントロールの練習になります。この作業は無言で淡々と進めていく方が、犬にとってわかりやすく効果が早くあらわれます。

次に、フードを持った手を犬の目の前に差し出しても、犬が手に触れてこなくなったら、アイコンタクトの練習に進みます。 今までは、犬の鼻先が手から離れたらクリッカーをすぐに鳴らし、フードを与えました。しかし、これからはアイコンタクトするまでクリッカーを鳴らしません。最初は少し根気よく待つようにしましょう。このアイコンタクトにも言葉はかけません。

 

 

❸ 人馴れしていない保護犬のリハビリにもクリッカーを使ってアイコンタクトの練習をします。

人間とアイコンタクトすることに不安を感じなくなることが家庭犬への第一歩になります。動画内では3頭まとめて練習していますが、1頭づつの練習が基本です。とくにクリッカートレーニングを始めたばかりの時は一対一で練習します。