店長日記

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6月15日現在、20件の回答をいただいきました。アンケートにご協力いただいた皆様ありがとうございます。

途中報告をさせていただきます。

 

性別では「避妊済のメス」が60%、続いて「去勢済のオス」30%, 「未去勢のオス」10%

雷恐怖症を発症した年齢別では、1歳-3歳が一番多く45%、4歳-6歳が25%と続き、1歳未満での発症が15%。

比較的若いうちから発症する犬が多いようです。ただ、過去数年にわたってご相談を受けた統計でいえば、ゴールデンの場合は中年以降に発症する傾向が多いように思います。

犬種では、柴犬・柴犬系ミックスが一番多くて19頭中5頭。ミックス犬(系統不明)が4頭。 その後にゴールデン、ヨーキーが続きます。

一番多い症状では、95%の犬が息づかいが荒くなるパンティング、そしてウロウロして落ち着かないという回答でした。その次に多かったのが身体の震えが止まらない、隠れるという症状でした。逆に0%は嘔吐で、失禁・おもらしも意外と少なく15%でした。

ちなみに、ケープを着用して一番最初にみられた効果としては「ウロウロがなくなった」というご意見が多いです。

そして、ほぼ全頭が雷以外に花火や爆竹が苦手という回答でした。アメリカでのリサーチでは雷恐怖症の犬の約40%が分離不安の症状もあるとのことでしたが、現時点までの回答では1頭だけという結果になっています。

 

また、報告します。

There's always a reason dogs do what they do.

犬の行動には、犬目線でみた事情があることが多いです。言葉にして伝えられない分、頑固、わがまま、反抗的などで片づけずに、犬の目線でその理由を一度考えてみてください。 飼い主力、コミュニケーション力は、このような小さな気づきから始まると思います。

 

(動画内)

ケース1: トレーニング中の集中が切れて落ち着かない。    答え、地面が熱すぎたため。

ケース2: トレーニング中、自分の順番が待てない。     答え、ハンドラーの手の位置が紛らわしいため。

ケース3: 時々、車から降りようとしなくなる。     答え、苦手な近所の猫の存在。

ケース4: 時々、耳を触られるのを嫌がる。     答え、アプローチする角度?(検証中)

 

 

 

 

 

シェルターでのケース: ケンネルの隅で立ったまま、食べ物を見せても近づいてこないローズ。フードも水も口にしていない様子。保護されたばかりでストレス状態、そしてシャイな犬と判断される。

 実は、ケンネル内の段差と滑りやすい床が怖くて動けなかっただけでした。

これが、ローズなりの事情。

 

Consequences drive behavior

動物の「行動」はその直後の結果によって左右され、結果が良ければその行動は繰り返されるし、結果が悪ければ減っていきます。その原理を利用して動物に新しい行動を教えるのがオペラント学習という技法で、下記の図のように4つに分類されます。

  Illustrations created by Lili Chin

 

"繰り返される行動には、それに伴うメリットが必ずある。"

ここで、保護犬ルーピン(通称ルー)の事例をご紹介しましょう。ルーはシルキーテリアのオスで、推定3歳。2週間ほど前に動物管理局(アニマルコントロール)によって保護施設に持ち込まれました。保護に至るまでの詳細はわかりません。ただひとつ、私に知らされたのは「危険な犬」という情報だけ。アニマルコントロールのオフィサーもメディカルチームもすでにお手上げ状態ということで、施設の一番奥にあるケンネルに収容されていました。まずは様子を見にケンネルに向かうと、すでに吠え声が聞こえてきます。ルーのケンネルの前に到着すると唸り声をあげて吠えかかってきました。鼻にしわを寄せ、犬歯が見えます。間違ってフェンスに手をかけたら、間違いなく噛まれるでしょう。そこで、数種類の食べ物を順番に投げ入れて様子をみます。案の定、見向きもしません。ルーにとって見知らぬ私の出現は恐怖以外の何ものでもないのです。そんな緊急事態で、ルーの脳内はすでに戦いに必要なこと以外の機能を一時的にシャットダウンしています。やさしく声をかけても、届かない。ご馳走を投げ入れても食べないのはそのためです。私に向かって必死に近づくな!と牙をみせるルーにとって、最大の報酬は、私にルーとの間に距離をとらせることだからです。  

 続きはこちらから

今回は犬にケープを着せるタイミングについてお話します。

 

犬は私たちよりも敏感に環境の変化を感じ取りますので、たとえ、私たちの耳には雷が聞こえなくても、犬に怯える様子が見られたときはすぐにケープをつけてあげてください。

初回、もしくは最初の数回はこのタイミングが大切になります。


 
この順序により犬はケープをつけることで不快感が軽減されることを学習します。

私たちで例えるならば、「頭痛がする→頭痛薬を服用→頭痛が軽減する」ことを学ぶのと同じです。必ず、怯えた様子がでてからケープを着用します。

 

ただし、すでに何度かケープを使用しており、犬がすでにケープによって不快感が軽減されることを学習している場合は、あらかじめケープを着せても構いません。(雷が接近することがわかっている場合など)

注意点は、最初からケープを怖がる前に着せてしまうと、ケープ自体が雷の予告になってしまう恐れがあります。 これを避けるためには、あまり早い段階から(怖がる前に)ケープをつけないように気をつけます。

 

 

The myth regarding reinforcing fear in dogs
俗説:犬の怖がりを助長する


「怖がっている犬にやさしく接したり、食べ物を与えると「怖がり」を助長してしまうのでは?」
 
これ、トレーニングでよ~く質問されるトピックです。... 結論から言えば、NOです。
一見、(最初だけ)助長しているように感じることがあるかもしれませんが、 最終的には怖がりを助長することはありません。このやり方は歴とした行動療法のひとつで、「逆条件付け」または「拮抗条件付け 」と呼ばれます。

例えば、人間を怖がる犬がテーブルの下に隠れて出てこないとします。 人間がその犬の前を通る度に、食べ物を犬の目の前に落としていくことを続けたら、 その犬はもっと人間を怖がるようになると思いますか?怖がっている犬に食べ物を与えて、犬の怖がりを助長してしまうでしょうか?
もちろん、警戒して初めは食べ物を口にしないでしょう。しかし、徐々に警戒心が薄れていきます。
 

怖がりの犬を相手にする時は、必ず犬のペースで事を進めていくことが大切で、焦って人間側のペースに持ち込もうとすると失敗しますので気をつけます。
 
 
犬が怖がっている時に、声をかけたりなでたりすると、それらの行為がご褒美となってしまい
犬の怖がりを助長してしまうので、そんな時は犬の為にもなるべく「知らん顔」をして対応することが望ましい。
 
こんなアドバイス、聞いたことありませんか?
 
 
 
結論から申します。
 
 
間違いです!!!!
飼い主さんが声をかけたり、やさしくなでることで犬の恐怖心を助長したり強化することはありません。
 
 
そもそも、恐怖症の症状である、心臓のバクバク(パンティング)、(肉球の)発汗、ふるえ、よだれなどの自律神経症状を犬が自らコントロールして怖がるようになるとは思えません。よく『注目をあたえるからひどくなる』といったアドバイスを聞きますが、この恐怖症に関しては注目を与えたからといって余計に(怖がりが)ひどくなるということはありえませんし、構わなければそのうち慣れるということにもなりません。(※知らん顔でそのうち慣れるのは「苦手」程度の恐怖であって、恐怖症(フォビア)にまで至らないタイプです。)恐怖でパニックになっている、もしくは犬自身が助けを求めてきた場合には、ぜひやさしく対応(そっと声をかける、やさしくなでるなど)してあげてください。もちろん、飼い主さんの落ち着いた冷静な態度は大切ですよ。しかし、わざと知らん顔する必要はありません!
 
しつけにおいて犬に注目を与えたり褒めたりしない方がよい場面も、もちろんあります。たとえば要求吠えなど。
しかし、恐怖症の症状がでていて(とくに犬が助けを求めているような場合)はあえて知らん顔するというのは得策とは言えません。犬が「安心・安全」を飼い主さんに求める、そしてその欲求を満たしてあげようとする飼い主さんの態度こそが「信頼」に繋がるといえます。
 
 
ご愛犬が少しでも落ち着くようにどうぞ、やさしく声をかけてあげてください。
 
わんこの脱水症状の見極め方
夏真っ盛り、みなさんいかがお過ごしですか?
気温がかなり高くなっている地域があるようですが
熱中症や脱水症状にはくれぐれもお気をつけくださいね。
 
わんこの脱水症状の見極め方
 
一番簡単なのは、イヌの首から肩辺りの皮膚を摘まんではなす。
その時の皮膚の戻り方で判断します。
正常であればはなすと皮膚は1~2秒でもとに戻りますが
脱水症状がみられる時は摘まんだ状態のまま
戻らないか、戻るのに時間がかかります。
犬種によってはわかりづらいタイプのコもいますので
普段の愛犬の皮膚の戻り具合は確認しておいてくださいね。
            ↑
       これが、大切です。
 
それから、犬歯のあたりの歯茎を押してはなした時に
歯茎の色がもとに戻るのに時間がかかる時もご注意ください。
※パニックを起こしやすいわんこさんの場合は特に注意して確認してあげてください。
 
少しでも「あれっ?」と思ったら、すぐに
かかりつけの獣医さん、もしくは緊急の動物病院に連絡することを
お勧めします。
 
楽しい夏をお過ごしください。

「恐怖」は生まれ持った先天的な本能としてではなく、後天的な経験や学習によって条件づけされることをアメリカの心理学者ワトソン(John Broadus Watson, 1878年1月9日 - 1958年9月25日)が研究発表しました。その有名な実験が「アルバート坊や」の恐怖の条件づけ実験です。

『生後11ヶ月の幼児アルバートを対象に恐怖条件づけを行った。白いネズミを見せ触ろうとする行動を行うと、その背後で鋼鉄の棒をハンマーで叩いて大きな音をたてた(実験前アルバートはネズミを怖がっていなかった)。実験後アルバートはネズミだけではなくウサギや毛皮のコートなど似た特徴をもつものにまで恐怖を抱くようになった。この実験から、おとなの抱く不安や恐怖も、多くはこれに類似した幼年期の経験に由来している、とワトソンは主張した。この研究は、情動のような複雑な反応も条件づけられるということを示すだけではなく、それが消去されるならば、ある種の心理療法(行動療法)たりえることを示したのである。  -ウィキぺディアより』

雷恐怖症もある経験によって生じた「怖さ」が、情動をつかさどる脳の扁桃体(へんとうたい)に記憶されてしまったわけですね。
その時の情動的経験の記憶が、扁桃体を介して硬直や呼吸と脈拍の増加、ストレスホルモンの放出などの多くの恐怖行動を引き起こしてしまうわけです。そして興味深いことに(上記の太線部分)恐怖の情動は「似たような特徴」をもつものまでにひろがりをみせることがある。雷恐怖症のイヌが徐々に雨や曇り空まで怖がるようになるのと同じですね。これが恐怖症のメカニズムです。
 
近年は手軽に音響テープやCDが手に入るために、それらを使って試される方も多いかと思いますが、
すでに犬が「恐怖症」を発症してしまっている場合には、細心の注意が必要です。
脱感作療法の仕組みをよく理解しないまま、単に「慣れさせればよい」のだと軽く始めてしまうと、
期待どおりの効果が得られないほか、症状を悪化させてしまうことがあります。
特に雷恐怖症の犬に脱感作する場合は、始めるタイミングや時期がとても重要になります。

 脱感作療法の第一条件として、
「試行中は絶対に強すぎる刺激(恐怖の対象)にさらしてはいけない」という鉄則があります。
ということは、脱感作療法中(慣れさせている段階)では、
犬に本物の「雷」を体験させてはいけないのです。
雷のシーズンを避けての練習が必須条件になります。
 
All About カニス店長インタビュー記事より抜粋 

 

 

んっ?? これは、一体どういうことでしょう?
もう少し詳しく説明します。
 
まず、「脱感作療法」とは系統的脱感作療法(けいとうてきだっかんさ)と呼ばれる行動療法のひとつで
恐怖症などの克服に効果があるやり方です。
簡単に言えば、「反応を示さない程度の刺激から、徐々に慣れさせていく」ことです。
ここで大事なのが「徐々に・・・」という部分。
急激なステップアップをしてしまうと効果がないんです。
いやっ、逆効果になることが多いかもしれません。
(なぜか・・・?これについては、また別の機会で。)
 
例えば、上の例のように音響CDを使って雷の音に慣らそうとした場合・・・
ごくごく小さな雷音から始めます。
恐怖反応がでず、落ち着いていられるようになったら、もう少しボリュームをあげていきます。
こうして、徐々に雷の音にも過剰反応しなくても過ごせるように慣らしていくわけですね。
もちろん、1日や2日で慣れるかって言ったら・・・無理でしょうね。^^;
かなり根気のいる作業になります。
ところが、この作業を雷の多い時期にするとどうなるでしょう?
最後まで脱感作されていないうちに、本物の雷がどっかーーーん!とくるわけです。
はい、その時点で「徐々に・・・」がすべて水の泡・・・。(-"-)
そして、恐怖症の克服っていうものは、このようなことを
繰り返すうちに段々と克服が難しくなってくるのです。
これが、雷のシーズンを避けての練習が必要!の理由です。
 
あっ、ここで誤解のないように申し上げますが・・・
ストーム・ディフェンダー・ケープに関しては雷時に着用してくださいね。 
雷のシーズンを避けて着用しても雷恐怖症には何の効果もありませんので・・・。
 
 
 
こんにちは。カニスの店長です。
 
今回は、以前からお問い合わせの多い「雷」以外の恐怖症についてです。
「雷恐怖症」をもつわんちゃんの多くが「花火」や「破裂音」、「太鼓の音」などにも過剰に反応してしまう
といった飼い主さんからのお悩みをよく耳にします。
そして、「分離不安症」。
分離不安症とは、飼い主さんの姿が見えなくなると、その不安感から途端に落ち着きがなくなったり、吠え続けたり、
症状が進むとパニックで失禁、破壊行動、自傷行為・・・なんてことにも繋がる症状を言います。
 
以前にも犬の総合情報サイト「All About(犬)雷恐怖症で悩む愛犬達に朗報!」のインタビュー記事で、
簡単に説明させていただきましたが、雷恐怖症の犬たちの多くが
こういった雷以外の「苦手」を持ち合わせているケースが多いのも事実です。
多くの場合、これらにはある共通点によって犬が恐怖反応を起こしているケースがあります。
 
犬によって症状の出方、程度の問題などに個体差がありますので 
そのあたりのことを詳しくお話を伺いながら、それぞれのご愛犬の様子にあった対処法、
ケープの活用法などをトレーナーの立場からアドバイスさせていただいております。
 
当ショップにて、ケープご購入の際、備考欄にご愛犬様の簡単な紹介、症状などをご記入いただければ
回答させていただきます。
こんにちは!店長です。
カラッとした湿気のない暑さが自慢(?)のカリフォルニア晴れも・・・
ここ数日は汗がじっとりのうだるような夏日を迎えております。
 
さてさて、ご好評いただいております「ストーム・ディフェンダー・ケープ」ですが、
只今(L,XLサイズ)が品切れ状態となっており大変ご迷惑をおかけしております。
再入荷までに1週間ほどお時間をいただくことになりますが、
それに先立ちまして、お問い合わせフォームより「予約」を受け付けております。
お名前・メールアドレス・ご希望のサイズ・枚数をこちらまでお知らせくださいませ!
入荷次第、ご連絡を差し上げますのでよろしくお願いいたします!
 
ところで・・ 今日は、タイトルにあります・・・「静電気防止シート」のお話です。
 
アメリカ家庭では一般的な「ドライヤーシート」と呼ばれる優れもの!
洗濯物と一緒に乾燥機の中に入れる柔軟剤シートで、仕上がりがふわっといい香りになるので
多くのご家庭で使用されています。(はいっ、もちろん我が家も使っています!)
このドライヤーシートですが、メーカーによっては「静電気防止」を謳っている商品があります。
最近では、日本でも入手できるので実際に使われているご家庭も多いのではないでしょうか?
このドライヤーシート、アメリカ国内では1箱200円程度から購入することができます。
とってもお手軽なんですよね。
 
そこで問題になってくるのが・・・
はいっ、この静電気防止・柔軟剤シートを「雷」でパニックになっている犬に直接使う
飼い主さんがでてくるんです・・よ。--;
このシートで犬の身体を拭いて、帯電した静電気を取り除くっていうのが目的らしいです。
ケープを購入するよりも安上がりでお手軽!?・・だとか。
実際に犬のプロであるはずのトレーナーが、雷恐怖症の対策として、
このやり方を推奨しているサイトもあるので驚いちゃいます!
 
この話題、時々「アメリカ動物虐待防止協会」のサイトでも議論されることがあるのですが
犬によってはアレルギー反応を起こしたり、発作をおこして病院に駆け込むケースも
報告されています。
愛犬のため・・っと思ってしたことが、逆に愛犬の健康を害したり・・・
安上がりでお手軽のはずが、逆に医療費で高くつくハメになったり・・・
 
安易な「自己流」は時に危険!を及ぼしかねない・・っということを
しっかり飼い主のみなさんに認識して欲しい!・・と思う店長でした!